新旧メディア 2020 11 29

 私は、飲食店で食事をした時に、
健康管理のために食べる前に、
スマホで料理の写真を撮ることにしました。
ついでにコメントも書きたいと思いました。
つまり、食事日記です。
 そこで、考えたのが、
口コミサイトに写真とコメントをアップロードすれば、
わざわざ日記を自作する必要はないと思ったのです。
 これは、個人の食事日記のようなものなので、
誰も見ないだろうと思っていました。
 ところが、閲覧回数が100回を超えるのは、あっという間であり、
ある飲食店についてのコメントは、
1000回どこか、2000回、3000回になってしまいました。
 まさか、こんなことになるとは、夢にも思わなかったのです。
全く無名の個人が健康管理のために、
食事日記のようなものを書いたつもりなのに、
なぜ、こんなに閲覧回数が増えるのかわかりませんでした。
 昭和の時代に生まれた私としては、
信じられないというか、不思議です。
 昭和の時代は、このようなことは、
食通と言われたプロが雑誌に評論を書く時代だったのです。
 当時は、SNSがなかったので、
素人が料理の味にコメントすることは、あり得なかったのです。
 一方、今の時代に、食通のプロがSNSにコメントを書いても、
閲覧回数は、あまり伸びないかもしれません。
 SNSの時代は、共感の時代だからです。
自分たちと同じような人たちのコメントに共感を覚えるからです。
 だからこそ、「AKB48」というアイドルグループは成功したのでしょう。
AKB48のメンバーは、普通の美人であり、飛びぬけた美人はいなかったと思います。
 もし、AKB48が、飛びぬけた美人で全部揃えたら、
あれほどの大成功はなかったと思います。
 たとえ美人でも、よく駅前で見かけるような美人だからこそ成功したのであって、
絶世の美女ばかり揃えたら、共感どころか反発を食らったでしょう。
 そういうわけで、素人が制作している「YouTube番組」は、
「自分たちと同じだ」という共感性で閲覧回数を伸ばしているかもしれません。
 SNSの時代とは、共感の時代です。
そのことを理解していないと、新旧メディアの交代があるでしょう。
 もちろん、今でも、新聞やテレビは、「オールドメディア」と言われています。
私は、昭和の時代の生まれであり、もはや「古い人間」なので、
ただただ時代のスピードに驚くばかりです。
 昭和の時代は、遠くなりました。
それなのに、頭の中は、昭和の時代です。






































































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